Prusa miniでTPUプリントのテスト

3Dプリンター
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以前の投稿でボーデン式3DプリンターではTPUなどの柔らかい素材はプリントが難しいということを書きましたが、久々にPrusa miniでTPUプリントに挑戦してみました。

TPUフィラメントはflexフィラメントの一種で柔らかくて弾力があります。ゴムの様には行かないですが、多少の伸び縮み、というか押したら潰れて復元するという感じですかね。スマホのケースとかにも使われている素材ですね。柔らかさはインフィルのタイプと充填量によって変わります。

一応Prusa miniはflexフィラメント対応という事で、最初にTPUフィラメントで試していたんですが、途中で押し出す力にフィラメントが負けて、エクストルーダー付近で折れ曲がって詰まってしまい、ダイレクト式のQIDI X-proも持っていることから無理にPrusa miniでTPUを出すのをやめていました。

PxmalionのTPUフィラメント Nozzle 220℃ Bed60℃でプリント
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対策

プリントスピードを落とす

早くプリントしようとするとフィラメントを送る時にギアが噛み損ねる可能性が出るためプリントスピードをできるだけ落とします。

今回は全ての速度を30mm/s以下にしました。

冷却ファン

今回はファンを止めずにプリントしましたが、TPUプリント中はファンを止める方が良いようです。
※追記 この記事を書いた当時「TPUのプリント時にはファンを止める方が良い」という情報が多かったためですが、こちらではファンを止めずにプリントしています、特に問題は出ていないのでオーバーハングや糸引き対策でもファンは付けていた方が良いと思います。

エクストルーダーのテンションを下げる

エクストルーダーがフィラメントを送り出すギアの反対側にもギアがあり、そちらはIdlerで押さえつけている形になっています。
Idlerってなんだ?と思いましたがテンション調整ですよね。

赤丸がIdler 調整ネジ

柔らかいフィラメントを強い力で押さえつけすぎると、フィラメントを傷つけて食いちぎる原因になるので、そのバネのテンションを調整するギアを少しにゆるめてみます。

TPUのプリントが終わってPLAなどをプリントするときは正常な状態に戻す必要があります。
正常な状態になっているかどうかは、フィラメントがロードされていない状態でネジの頭とプラスチック面が同じ高さになっているかどうかを確認してください。
参考

スティックのりを塗る

ベッドにスティックのりを塗ってください、TPUをしっかりとベッドに定着させるとかなり剥がれにくいです。剥離剤代わりに使用します。

TPUプリント開始

今回プリントするのはblenderの練習で作ったamong usのキャラクターです。YouTubeで見かける位で実際にプレイしたことは無いです。

今回使用したpxmalionのフィラメントは190〜230℃でプリントと書かれていたのでとりあえず220℃で試します。

意外とプリント成功してしまいました。まぁ小さなものなので、大きいものをプリントした時はまた違うかもしれないですが成功は成功です。

ひとまず成功 サポートは奇麗に剥がせた。
わかりにくいがリュックの底がくっ付いてなくひも状になっている。
頑張ればつぶせるくらい インフィル15% ジャイロイド

あまりにアッサリ終わったのと、思いついた事、バランスが悪く自立しないのでもう一度プリントしてみます。

自立する様に台を付けて、ゴーグルはplaでプリントしたいのでブーリアンで穴を開けて刺せるようにピンも付けました。

ゴーグルはX-Proで印刷

今回も問題なくプリント出来ました。ゴーグルは待ち時間にx-proで出しました。こういう時2台あると待たなくて良いので便利ですね。

ゴーグルちょっとデカかった

※2022年4月22日追記
Traianglelab製エクストルーダー追加後のTPUプリントですが、特にテンション変更せずに通常通り全閉めから2回転(720°)開けでTPU使っていますが特に問題なくプリントできています。
一度だけノズル詰まりで押し出せなかったことはありますが、エクストルーダー側の問題では無いですし、ノズルが熱い状態で外からノズル先端の塊を拭き取ったら普通にプリントできました。

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