こんにちは、ふうです。
今回はMacユーザーをやめて自作PCを作った話しをしたいと思います。
Macユーザー暦
Mac歴はそれなりに長く、5色のiMacが出た頃から始まり、Power Mac G4 cube 、iBook、Power Mac G5、iMac 2008、Mac mini 2014と使ってきました。自分で買う前からも色々なところで触れる機会がありました。Mac miniの性能に物足りなさを感じていて、fusion driveをSSDに積み替えたりしながら今か今かと次のMac miniを待っていたのです。
もうでないんじゃないかと言われつつけてやっと出たMac mini 2018でしたが、2014年モデルよりも自分で入れ替えることの出来るパーツが少なくなってしまった事がショックでした。
Macユーザーをやめる決意
今まではトラブルが起きて起動しなくなったとしても、最悪HDD(SSD)を本体から引っこ抜いて外付けHDDケースに入れればデータだけでも救出出来たのですが、新しいMac miniではApple T2 キュリティというのチップが搭載されていて、例えSSDを移し替えられたとしても読み出すことは出来なくなってしまいました。(そもそもSSDもApple独自規格なので外せたとしても取り付けることはできません)
Time Machineでバックアップをしっかり取っておけば良いという意見も多いと思いますが、
万が一無くす可能性のあるモバイル機でセキュリティを気にするのはわかるのですが、デスクトップ機でそこまで厳しくなるとは思っていませんでした。
この事と、前から思っていたメモリやディスク容量増設の際の値段の高さからMacに対するモチベーションがだだ下がってしまい、購入意欲がなくなって来ました。
その時はまだWindowsに変えることまでは考えていなかったのですが、YouTubeで何となく自作PCの動画を見たりしていました。
Windowsの検討
そして今年の春、Macから乗り換えて困る事は何だろうと考えた結果、Adobe系はサブスクリプション契約のためそのまま使えますし、1Passwordもある、Office系はそんなに使わないのでキングソフトなどへ買い換えれば大丈夫という事。
僕の使い方で困るのは、WindowsではAirDropが使えないのでiPhoneからの写真や動画を受取りにくくなることと、Macでしか使えない古いフォントで困るくらいでした。
AirDropの代わりとしては今後出るiOS13でSMBサーバーへの接続がサポートされるようなので解消するのでは?と思っています。
乗り換えようと思ってからは、情報収集のため、より一層YouTubeで自作動画(吉田製作所さん、UEDAXさん、ちもろぐさん等)を延々見ては悩んでいました。
自作PC
最初はamazonでパーツを買おうかとも思ったのですが、ケースのサイズ感やどのマザーボードを選べばいいのか、グラフィックボードの性能(同じグレードでも価格差が結構あったらする)が決めきれず、ずっとamazonのカートに入れたり出したり繰り返していましたが、いくら考えてもわからないものはわからないので日本橋のPCパーツショップへと行ってみました。
店員さんに相談し、最低限使いたいと思っているパーツ(core i7 9700K)と使用用途(Adobe系のPhotoshop、Illustrator、Lightroom、あとはせっかくなのでゲームがしたい)、オーバークロックは必要ない事を伝えてパーツ選びが始まりました。
パーツ選び
とりあえず使用するCPUとPCケースの寸法(奥行の希望)だけは決まっているのでそれに合ったケース選びから。
光るパーツを使いたいかどうかを確認されましたが、特に興味がなかったので光らないPCケースと、机の奥行の都合上55cm以下のもので探しました。Lightroomのデータやバックアップも内部で収めたかったので、3.5インチHDDを複数台積みたい事を伝えるとAntec P5を紹介してもらいました。
このケースはサイドパネルの内側にも静音化のための工夫がされていて非常に静かでとても気に入っています。
5.25インチ×1、3.5インチベイ×2、2.5インチベイ×4も付いているので拡張性は十分です。
吸排気口が少なめなのが気になりましたが、今回の使用用途であれば特に問題はないそうです。どうしても気になる場合は排気側の回転数をあげれば良いとのこと。
今から購入を考えていて予算に余裕のある方はNZXTのH510iをお勧めします。
P5のW195mm×D475mm×H395mmに対し、
H510iはW210mm×D428mm×H460mmと幅と高さは増えますが奥行きが短い割にATX対応で、フロントにUSB3.1Gen1 TypeA×1とUSB3.1Gen2 TypeC×1が付きます。
5.25インチが付きませんが、内蔵ドライブ数も十分にあります。
CPUはPhotoshoやLightroomなどをメインに考えているのであまり多コアな物は必要ありません。
シングルコア性能が必要なのでCore i7 9700にしました。
とりあえずケースを決めマザーボードはwi-fiを使いたいのと、先ほど選んだケース(Antec P5)はm-ATXなのでMSIのMPG Z390M GAMING EDGE ACに決まりました。
ケースが決まったのでそれに合うCPUファンも見繕ってもらいました。
こちらは自分では虎徹MarkIIかなぁと思っていたのですが、ケースがもし歪んでいた場合の干渉を考えると少し高さが厳しいかもしれないのでもう少し背の低いサイドフロー型のCPUファンを選んでいただきました。
次はGPUですが、そんなに本気でゲームはしないであろうということから、自分で考えていた時は少し安めでRadeon RX 570くらいで良いかな、と思っていたのですが、GeForceでも安めのモデルありますよとの事で、ショート基板採用の「ZOTAC GeForce GTX 1060 6GB Single Fan(ZT-P10600A-10L)」に決まりました。
PhotoshopはGPUで補助できる部分が少なく、もっと安いGPU(GTX1050等)でも大丈夫です。
Premireや3DCGを触りたい方はもっと上位の物を選んだ方が良いと思います。
次は電源です。ゲームをするときもそんなに高画質設定でするつもりも無いのであれば550Wもあれば足りますよとの事。
自分で調べた中では消費電力を計算し、650〜750Wくらいで考えていたので意外でした。
心配ならもう少し上げてもいいですよと言われましたが、もしGPUを積み替えたりとか思う頃には電源自劣化しているかも知れないしとりあえず550WのAntec NeoECO Gold NE550Gで。
このあたりのノウハウは全くないのでお店で相談してよかったと思います。
あとはメモリとストレージです。
メモリはデュアルチャンネルであれば必要以上に枚数を増やしてもしょうがないらしいので 8GB×4枚ではなく16GB×2枚の32GBまぁ枚数が多くなれば故障率も上がりますし、値段自体そんなに変わらないですからね。
ストレージはシステムやアプリケーション用にM.2 512GB×1枚、データ用に3.5インチ 4TB HDD 1台。実際には以前から使っていたバックアップ用外付けHDD1台も内蔵しました。
キーボードやマウス、モニターは流用とりあえず、Macで使っていたマウスとキーボード、モニターがあるので流用します。
※マウスとキーボードは後日買い換えました。
こうして店員さんにパーツを選んでもら初めての自作PCを作るためのパーツが揃いました。費用はしめて15万円です。Mac miniだとcore i5モデルでも15万円以上するのでMacを買うのに比べてずいぶん安くついたと思います。
ちなみに詳しい構成は下記のとおりです。
CPU | Intel | Core i7 9700K |
マザーボード | MSI | MPGZ390M GAMING ADGE AC |
メモリー | Team Group | DDR4 PC4-21300 16GB 2枚組 |
SSD | Western Digital | WD Blue SN500 NVMe SSD / 500GB |
HDD | Western Digital | 4TB SATA(6Gb/s) 64MB 5,400rpm |
ケース | Antec | P5 |
電源 | Antec | NeoECO Gold NE550G |
グラフィックカード | ZOTAC | GeForce GTX 1060 6GB Single Fan |
CPUクーラー | Cooler Master | Hyper H412R |
追記 GPUをRTX2070に変更
結局GPUだけ変更しました。
原因はお店での相談時に使用しているモニターの環境を伝えていなかったことです。
うちの環境は27インチWQHD(2,560×1,440)と24インチFullHD(1,980×1,080)です。
メインモニターは当然27インチでこちらの画面でゲームをするた高負荷なFPSゲーム(Escape from Tarkov)をするとき場面によってはカクツキがかなり目立っていて(30fps前後)、それを解消するために画面解像度をFullHDに落としたりしていたのですが、そうすると今度は細かい部分が見えずゲーム中のタスクにある遠距離でのスコープ無しスナイプが成り立ちませんでした。
ちょっとずつストレスが溜まり、思い切ってRTX2070へと買い替えた結果ストレスが一切なくなりました。
買い換えたのはRTX30系が発表されるひと月ほど前だったのですが、そもそも1060でも十分と思っていたのでRTX30系が必要なわけもなく、それなりに安く購入できたので満足しています。
OS
OSはずいぶん前にBootCamp用で買っていたが使っていないWindows8 Proが余っていたのでそれを使います。
持っていたDVDは使用せずMicrosoftのWebサイトからWindows 10をダウンロードしてUSBメモリに入れてインストールしライセンスを入力します。
この時当然Windowsは持っていなかったのでMacでダウンロードしてWindows 10 のインストールメディアを作ったのですが、どうやらこれが良くなかったらしく、インストールが途中で止まり組み立て以上に時間がかかってしまいました。
Boot Campが使えれば問題なかったんだと思いますが、そちらもWindowsのインストールが途中で止まり利用できない状態でした。
当時は理由もわからず、Boot Campも絶必ではなく原因がわからないままにしてあったんですが、今思うとBoot Campも同じ原因で止まっていたのでしょう。
最終的な解決方法はVirtualBoxにマイクロソフトから無料でダウンロードできるIEテスト用の仮想イメージをインストールしそこでWindows 10用のインストールメディアを作成しました。
今から自作PCを作るなら
今から自作PCを考えるならCPUに新しく出たAMD Ryzen 5 3600 マザーボードをASRock B450M Steel Legendあたりで組めばさらに2~3万安くパソコンが手に入りますね。
Adobeさえ安定して動いてくれれば、AMDで良さそうですね。
乗り換えた結果、困った事はほとんど無かったです。やはり使い慣れはしないので少してこずることもありますが、僕の場合快適な環境と安心感が手に入ったことの方が重要でした。
正直フォント表示の汚さだけはいまだに慣れませんが、、、。