格安ペンタブレット One by Wacom と 3Dプリンター

3Dプリンター
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今回新しく自宅用にOne by Wacomというペンタブレット(板タブ)を購入したのでちょっと紹介したいと思います。

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ペンタブレットに求める機能

仕事ではWacomのintuos 4のSサイズを使っています。
小さめのペンタブレットで邪魔にならなくて良い感じです。
ペンタブレットに求める機能はどんなものでしょうか?
かなり偏った使い方になるかもしれませんが、ボタンやスクロールホイールは、ほぼ使いません。
ボタンはかたく押しこみにくいし、キーボードと比べると圧倒的にボタン数が足りていないので、基本的には誤動作防止(たまにキーボードショートカットを押す左手親指の腹で押してしまう)のためオフにしています。
スクロールホイールも結局キーボードの矢印キーやショートカットキーの方が便利でなかなか使いません。
3DCADなどで拡大縮小するときにだけはスクロールが必要なのでアプリ別設定でCAD系のみスクロールで拡縮する設定にしています。

そして、ペンタブレットのモードは「マウスモード」です。
わざわざペンタブレットを使っているのに「マウスモード」かよと思われる方もいるでしょうが、ここは譲れません。

「マウスモード」のメリットは「ペンモード」と違い相対座標になるのでモニターとペンタブレットの比率が関係なくなります。
「ペンモード」絶対座標の場合ペンタブレットの左上は画面の左上、右下は画面の右下となり、画面とペンタブレットのサイズ感が違いすぎると線が描きにくくなります。
もしくはデュアルモニターになると、せっかくのペンタブレットの描画部分もモニターに合わせて横長の範囲になってしまいます。ボタンで操作するモニターを切り替えたり、ペンタブレットはメインモニターのみでサブモニターはマウスで操作といった方法も有りますが、いちいち面倒です。

絵を描くというよりレタッチ目的なのが大きいかもしれませんが、「マウスモード」にすればマウスと同じように狭い範囲の往復操作で使えるのでモニターとペンタブレットの比率に惑わされることなく自由に線が描けます。
そして、画面の端から端までカーソルを移動させる時も、「ペンモード」だと実際の移動距離が大きいので肘から動かして操作する必要がありますが、「マウスモード」は複数回の移動操作が必要になりますが、手首だけの動作ですみます。

これらの点からボタン不要でマウスモード搭載の小さめペンタブレットが購入対象になりました。

ペンタブレットは高い

自宅でPhotoshopを使うときにやっぱりマウスでは面倒なのでペンタブがずっと欲しかったんですが、Wacomのペンタブって結構高いんですよね。
最近はWacom以外にも海外メーカーの製品が増えてきていて1万円を切るモデルも多数あり期待していたのですが、一度XP-Penの実機を店頭展示しているお店があったので触ったことがあったのですが、「ペンモード」を基本としているのはわかるのですが、「マウスモード」は本当におまけ程度で使ってみると結構カクカク(デモ機の性能にもよるかもしれません)した線になってしまうし、カーソルの移動速度はOS側でしか速度変更できず、いまいちな印象でした。
最近は日本のメーカー(筆や写楽)さんも安いペンタブレットを出している(海外メーカーのOEM?)ようですが、こちらは残念ながら「マウスモード」自体ありませんでした。
素直にペンモードで使う方にはやすくて良いと思います。

One By Wacom

そこで気になっていたOne By Wacomを購入しました。
今まで引っかかっていたのはペン検知の高さです。あまり低いところでしか反応しないとカーソルが急に着いてこなくなります。
「ペンモード」の場合は多少カーソルが飛ぼうが絶対値(モニター座標とタブレットの描画範囲が一致する)なので関係ないのですが、「マウスモード」だと相対(マウスと一緒)なので変に途切れるとまともに使えないため、躊躇していました。

今回購入してみてわかったのは最近のWacomのドライバーには検出高さという項目があり、ペン検知の範囲を設定できるみたいです。低くする意味はわからないですが、元の高さを低めに設定していたのを制限解除できるようにしたのかな?という感じでした。

デフォルトでは飛び飛びになって使えないかもって感じでしたが、高さを上げてやれば気にならないくらいになったので、ペンタブ選びの選択肢が増えて良かったです。

操作感自体はMacで使う分にはそんなに違和感なく使用できますが、Windowsで使うとドライバーの違いで速度が調整しきれないのか微妙なもたつきを感じますが、ペンの性能ではなくソフト的な都合の気がします。
ポインタの速度は一番早いのと2番目の間が欲しかったりします。
ポインタの加速をオフにすると変にふわふわするので最小で。

マウスモードの設定はこんな感じです。

2021年2月12日追記
ペンタブレット使用時に変にカーソルがふわふわしてうまく使えない場合はWindowsの設定からマウスを開いて「その他のマウスオプション」にある「ポインターオプション」にある【ポインターの精度を高める】をオフにしてみてください。大分動きが変わるはずです。

タブレット本体にはボタンもリングもなく非常にシンプルなペンタブですが、その分描画範囲が広く意外と使えます。
問題点を挙げるならペンが細いプラスチックの軸でかなり安っぽいです。
会社で使っているものとは値段が違うので仕方がないですね、別売りのペンを使っているのですが、ペン代だけでOne By Wacomが買えてしまいます。
と言う事でここからはペンのカスタマイズです。

ペン比較

3Dプリンターでペングリップ作成

昨年末にQIDI TECH の X-pro という3Dプリンターを購入しました。
囲い付きデュアルヘッドのFDM式3Dプリンターです。特徴としてはデュアルヘッドなので、異なる素材をそれぞれのヘッドにセットして、サポート材を別の素材で使用する事ができます。

実はもう一台3Dプリンターも購入したのですが、X-proはTPUフィラメントという弾力のある樹脂の出力に対応しているので今回はこちらの3Dプリンターを使用してペングリップを自作しました。
3Dプリンターは材料となるフィラメントの押し出し方式と、対応温度により出力できる素材が異なります。TPUなどの弾力のある樹脂を使いたい場合はボーデン式ではなくダイレクト式の3Dプリンターを選んでください。

3Dデータの制作にはAutodesk の Fusion 360 というアプリを使っています。
作り方としては実物のペンをノギスで計測してそれに合わせて丸とか四角を書いてそこから伸ばして立体にして行くだけでなんとなく形が作れます。
削るのも同じように立体を作って、重なったところを除去していけば簡単な形なら作れます。

Autodesk Fusion 360
プリントしたペンカバー
プリントしたペンカバー
プロペンと比較

3Dプリンターの時間がかかるところは素材をうまくプリントできないときの設定変更もそうですが、プリント→現物合わせ→データ修正→プリントし直し の繰り返しなので大変な面もあります。

満足いくものを作るにはかなりの時間がかかってしまいます、そのため売っているものを安く作るというより、「ここがもうちょっとこうなればよいのに」といった改良をしたり、専用設計過ぎて一般的には販売されることがないものを自分で作るのにとても向いています。

3Dプリンターは案外安いです、qidiのX-proはデュアルヘッドのため8万円半ばしますが、そうでなければ3~5万円台で十分実用的なものを買うことができます。

この記事を読んで少しでも興味を持った方は一度TSUKASA 3Dさんの動画を見てください。
非常にわかりやすく3Dプリンターの紹介をされています。

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