こんにちは。
今回Twitterでの流れに乗ってVelbonの訳あり雲台QHD-66ASを購入しました。
何が訳ありかというと雲台のボール部分が摩擦で擦れ金属粉が出るとのことで製品化をあきらめた商品だそうで、破格の3,500円だったこともあり数日で売り切れました。
かつてはこちらのアカウントからWeb限定の「ワケあり品」の御案内をよく行っておりましたが、久しぶりの「ワケあり品」の紹介です。
— ベルボン公式アカウント? (@velbon_japan) November 18, 2021
【ハクバストア楽天市場店】
マグネシウム製自由雲台
QHD-66AS(B級品)https://t.co/VREJ209DMg
ベルボン株式会社時代に開発をしていた試作品放出です。 pic.twitter.com/JG53ex0rOt
Velbon QHD-66AS
LeofotoのLS-224の雲台LH-25がトルク調整やパン用のノブが付いていないのでちょうど良いと思い、早速購入したのですが、結構独特な雲台でした。
気になったところ
ボール部のグリス
自由雲台のボール部はサラサラの物しか使った事がなかったのですが、重ためのグリスがたっぷりとついていて、少し触っただけでも手や荷物が汚れそうなグリスの着き方です。
今後Velbonの雲台を買うときは事前確認した方が良いかもです。
パノラマストッパーが止まらない
ボール上部、クイックシューの所に360度パンできるパノラマ機能が付いています。
付いているのですが、これのノブを固く閉めても完全に回転が止まりませんでした。
まぁそれも含めて訳ありかなと思い、念の為問い合わせ窓口から問い合わせてみましたが、「パノラマストッパー部は、固定力が比較的弱めな仕様のため、締めた状態でもある程度力を加えると動いてしまう」との事でした。
軽く力を入れると、動くのですが、もう少しテストした結果、1.5kgくらいまでの機材なら縦位置でも大丈夫ですが、スペックぎりの2kgまで載せると完全に下を向きます。
ちょっとタイムラプスや、縦位置の撮影では怖いですね…
クイックシュー固定ノブが回しにくい
金属製の小さなノブな上、ローレットが浅く回しにくいです。
良いところ
値段
3,500円ということでとにかく安い!
ある程度目を瞑りましょう。
しかし本題のボールが削れて粉が…とかより、水平パンがロックできない方が問題だと思います。
ノブが多い
ちょっとゴツメですが、色々できそうな見た目してます。
パンロックが2箇所でボールのトルク調整もでき、トルク調整用のノブは金属製で見た目も良いです。
アルカスイス互換
アルカスイス互換で便利です。
ただし、必ず三脚を移動させるときはカメラを外すようにした方がいいです。
改善
なんだかんだデメリットが気になりますが、3Dプリンターでクイックシューの固定ノブを変更してみました。
ノギスで各部のサイズを測ってなんとなくFusion360で設計します。
Fusion360で設計
最初から形を詰めるとやり直しが難しいので大まかに作って嵌まり具合を調整していきます。
小さなものはプリント時間も短いのでやり直しも簡単です。
TPUという素材を使ってノブをプリントしました。
TPUはスマホケースにある柔らかい素材と言えば伝わるでしょうか。ゴムのように伸び縮みはしないですが、弾性があり変形します。
元々のローレットが浅いので回しきったときには空回りしますが、両側に返しがあるので抜けることはありません。
なかなか良い感じに出来上がったのではないでしょうか?
今回使った3Dプリンターは最初に買ったダイレクト式のQIDI TECHのX-proです。
QIDI TECHは中国企業ですが、3Dプリンターを使っていてわからないことやトラブルがあるとGoogle翻訳で英語に訳したメールでやりとりできて、返答も早く非常にありがたいです。
初期の頃は大変お世話になりました。
いつものPrusa miniはボーデン式と言ってフィラメントを押し出すモーターが遠くに付いているのでTPUのような柔らかいフィラメントには不向きです。
とは言え今回のBlack Fridayでそれを解消できるかもしれないパーツを購入したのでまた届けば紹介しますね。