中華製 小型ギア雲台 SUNWAYFOTO GH-PRO II

カメラのこと
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こんにちはふうです。
皆さんはどんな三脚と雲台を使ってますか?
今回はギア雲台SUNWAYFOTO GH-PRO IIを使ってみたのでその紹介です。

雲台は大まかに下記の3種類です。

  • 自由雲台
    ボールを軸にグリグリ動かせるスタンダードな雲台、比較的コンパクトで持ち運びが簡単。
  • 3WAY雲台
    上下、左右、傾きの3方向にそれぞれパーン棒があり、1方向ずつ角度を変えられる。
  • ギア雲台
    3WAYの調整をギアで行うことにより微調整が可能。

他にもビデオ雲台や、1WAY 2WAYなんかもありますが、、、

自由雲台はロックが一箇所(動くスピードは別途調整できる)で軸がボールなので素早く構図を変えることができます、軽量、コンパクトさを求める場合やモデル撮影など、素早く動かす場合に便利です。

ただし、一箇所ロックを解除すると全方向に動くので左右の傾きだけなど微調整が苦手です。

3WAYは3本のパーン棒でそれぞれの軸を固定しているので一気に動かすことは苦手ですが、左右の傾きだけなどの調整が簡単にできます。
持ち運び時にパーン棒が結構邪魔(縮めたり外したりできる物もあります)。
ギア雲台は3WAYよりさらに微調整ができます。
3WAYとの最大の違いはロック機構が無いので締め込みによる微ズレが起こらないことだと思います。
その代わり大きく動かすことが苦手だったりするので、横位置から縦位置に変えたりといった場合、ぐるぐるとギアを回し続けなくてはいけません。機種によってはフリーモードがあって一気に動かすこともできます。

SUNWAYFOTO GH-PRO IIとLeofoto LS-284C

今回使ってみたのは中国製のギア雲台SUNWAYFOTO GH-PRO IIです。
比較的コンパクトなギア雲台でクイックシューの部分も水平に回るので3WAYではなく4WAYですね。
安めの雲台を買うとカメラとレンズの重さに耐えきらず、アングルが変わってしまう(安い3WAYでよくある印象)事があるので、試しにEOS MarkIIIと24-200を付けてみましたが全然問題ない感じです。
写真ではレンズにクイックシューを取り付けていますが、カメラ側で固定しても全然動きませんし、ギアを回すときも特に重く感じることもなく非常にスムーズに回ります。

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GH-PRO IIのメリット

クイックシュー部分がアルカスイス互換になっていて他の雲台やピークデザインのキャプチャーなどと一緒に使いやすいです。
マンフロットのギア雲台だと、どれもクイックシューが独自規格で少し面倒だったりします。
ギアを動かすノブには折りたたみ式のハンドルが内蔵されており、これを取り出して回すと勢いよく角度を変える事が出来ます。
ハンドルを使わずにノブを回すと、とても細かい動きが出来ていい感じにアングル調整ができます。
持ち運び時や雲台の動きと干渉するときはハンドルを畳んでコンパクトになります。
少しずつ角度を変える時も特に重さは感じず軽々とカメラの角度を変える事ができます。

水平軸が上下2ヶ所にあるので水平を取った後のパンニングなどがしやすいです。
中国製という事で安価です。

GH-PRO IIのデメリット

ちょっと面倒だなと思ったのは横位置から縦位置に変更する時です。
小型ギア雲台なので仕方のない部分もあるんだと思いますが、マンフロットの410やBENROのGD3WHなどは下の写真のaの角度で左に90度傾ける事ができるので、ワンアクションで済むのですが、この雲台はaの角度は回転幅が狭いの(左右に45度ずつくらい)で横位置から縦位置に変えるためには次の3アクションが必要になります。

  • Bのハンドルで90度倒してカメラを前側に倒す。
  • Bの下の水平軸で左に90度回し、カメラを雲台の左側に移動させる。
  • aの上の水平軸で下を向いているカメラを90度持ち上げ前を向かす。

という事で、明らかに面倒です(この辺りはLeofotoのG4とかも同じです)。

横位置から縦位置への変更手順


あとで動かす水平軸二つはギアでは無いのでその辺りも注意が必要です、縦位置にした後の上下の首振りでせっかくのギアが使えなくなります。
この辺はコンパクトさを優先して犠牲になっているんだと思いますが、そもそもLブラケットの装着を想定しているのだと思います。Lブラケットさえあれば雲台の上でカメラをひっくり返すだけで対応可能です。
Lブラケットの使い勝手は良いのでしょうが、USBケーブルを刺してテザー撮影などをする場合色々とケーブルの取り回しが大変になります。
この不具合を解消するために「カメラと三脚とアルカスイスとときどきMac」のハクさんがSmallRigケーブルリリーフスペーサー2634という製品を作られていて、楽天市場で購入する事ができますが、Lブラケットをつけて、さらにスペーサーをかまして、、、と考えると中々気が重いです。

こちらのスペーサーは販売期間終了したようですが、Leofotoが似たような製品を発売しているようです。

注意点

GH-PRO IIの底部分は約55mmです、大きめの三脚などに装着するときは水平軸のレバーや、Bのハンドルを伸ばした時に干渉する場合があります。
その場合はマンフロットから出ているハイトライポッドアダプター 120Hを間に装着すると干渉を防ぐ事ができます。
ただ上下にオスメスの太ネジが付いているだけの金属の塊ですが非常に便利です。

ハイトライポッドアダプター 120H
マンフロット ハイトライポッドアダプター 120H
アダプターが無いと水平軸のロックレバーとハンドルが干渉する

あとは注意点というか首元のギアがむき出しなのでゴミが入りやすく少し心配です。

上のハンドルの軸が傾いていました。
ハンドルの取り付け具合かな?と思ったんですが、回してみると軸ごと傾いているようです。
今の所動き自体はスムーズで変な音もしないし、大丈夫かな?ってところです。

ハンドルが傾いてました、この辺りが中華クオリティ

※追記
販売店へ連絡して無事新品交換していただきました。が、ハンドルの固定の仕方ですかね、まっすぐなものは届かなかったです。
さらに曲がったので別ページにて追記です。

総評

なんだかデメリットばかり長くなってしまいましたが、ハンドルの回転が軽く、ギアの動きはスムーズでクイックリリースのロック機構のおかげで縦位置にした時も特にカメラが落ちる心配も無さそうですし、コンパクトで持ち運びしやすく使いやすい雲台だと思います。
見た目が細く華奢な印象も受けますが、ハンドルなんかも金属パーツを多用していてしっかりとした剛性感があります。
雲台単体の重量は665gです、持ち運ぶことを考えると良いサイズ感ですし、楽天やアマゾンで2万円前半で売っていますので、細かい作りにこだわらなければかなりお買い得なギア雲台だと思います。
あとは使い込んで耐久性がどんなものかって感じですね。

デメリットであげた横位置から縦位置への変更が面倒だと思われる方は少し大きくなりますが、BENROのGD3WHなどが良さそうに思います。

BENRO GD3WHのレビューはコチラ

SUNWAYFOTO GH-PRO II
軽くて持ち運びやすい雲台です。
Leofoto DA-2 ケーブルクリップ
テザー撮影をする時にケーブルの抜けを防ぎます。
Manfrotto 三脚アクセサリー ハイトライポッドアダプター
三脚と雲台の干渉を解決できます。
BENRO GD3WH
どっしりした安定感のあるギヤ雲台です。
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