こんにちは、ふうです。
みなさんは3DCGを作成するソフトは何を使っているでしょうか?
使用しているソフト:Plasticity
うちではPlasticityというわりと新しい3DCGツールを使っています。
3DCADと3DCGツールの間のようなソフトで、基本はスケッチを押し出してソリッドモデリングしていきますが、いわゆる3DCADのような拘束や履歴編集機能はありません。そのため機械設計などをされている方には物足りないと思いますが、そこまで必要ないけどスケッチを元にソリッドモデルを作成していくにはとても手軽なソフトです。
3DCADにありがちなサブスクリプション形式ではなく買い切りで商用利用可能なのも使いやすいポイントです。
初期のバージョンでは3Dプリント師切り抜きちゃんねるの番外編として解説動画なども作っていましたが、そのころとはUIが変わってしまい…なかなか日本語での学習が難しいソフトです。

Plasticityの購入金額について
175ドル+税のIndie版と299ドル+税のStudio版の2種類があり、どちらも1年間のメンテナンスライセンスが付いています。
アップデートが年に2〜3回あり、アップデートのリリース日がメンテナンス期間に含まれていれば、そのバージョンまでアップデートして使うことができます。
メンテナンス期間の延長について
メンテナンス期間終了時(終了2ヶ月前から4ヶ月後まで)にライセンスの延長が可能。
- Indie版: 75ドル引き
- Studio版: 150ドル引き
以前はその期間を過ぎると新規購入しかできず、4ヶ月後に購入してもスタート日は最初の購入日からカウントされていましたが今後はその期間を過ぎても再契約可能に変更されました。
再契約はこちらのリンクから
- Indie版: 25ドル引き
- Studio版: 50ドル引き
日本語化のお手伝い
販売が開始されてからずっと英語版しかなく、英語で使い続けていたのですが、先日Plasticity日本語の非公式Discordに作者の方が現れ、日本語版の翻訳を手伝ってくれる方を募集していました。
最初にあぶさんという方が手を上げられていたのですが、せっかくなので参加したいと思い、私も手を上げました。Discordであぶさんとやり取りさせていただいたところ、こちら主導で進めることになり、あぶさんにサポートしていただきながら進めることになりました。
日本語化で悩んだ部分
日本語化の話を聞いた時点では出張が始まったところで、しばらく触れなかったのですが、日本語化で一番困ったのはSearchコマンドです。
Searchコマンドの重要性
Plasticityはメニューに表示されているアイコンが少なく、FusionやFreeCADのようにアイコンからすべての機能にアクセスできるわけではありません。
多くのメニューはSearchコマンドの中に隠れており、Fキーを押してSearchメニューを開き、コマンドの名称を入力することで絞り込んでいきます。
なので、単純に全てを日本語化してしまうと、初心者には優しくなるものの、自分ではとても使えない翻訳ができあがることに気付きました。
他言語版での対応
作者に相談したところ下記の様に対応しているとの事でした。
– ロシア語版: 基本的なコマンドは英語のまま、説明などはロシア語
– 中国語版: すべてを中国語に翻訳
ロシア語版は英語と同じ感じで検索もできるしそっち方面で行くか??
試行錯誤
あぶさんと相談し、一度ロシア語版を真似て部分的な日本語化を行いましたが、英語が多く残りすぎて「これでは日本語化した意味があるのか?」との話しになり振出しに戻りました。
その時点で方向性が分からなくなってしまい、普段からお世話になっているぷるさと村のDiscordでまたろうさんや大阪さんに相談したところ、大阪さんから「英語アレルギーがあるので、日本語化されていないソフトはほぼ触らないし、部分的に英語が残っていたらその機能は使わない、試してみるのも嫌だ」との意見をいただき、そんなに難しい英語は無いしメニューの単語なんてと思っていたところ「まぁ、そんな人もいるよね」と気づかされました。
問題点
日本語化するとして問題はSearchです。
- 今までのように英語で検索できない
- 漢字のコマンドだと変換までしないといけない
とてもではないが使い物にはならず自分が使わないことが明白…
解決策
そんな話をしていた時、またろうさんが「英語も残せないか?」とおっしゃってくれて、コマンドは日本語の後に英語も併記するという形に落ち着きました。
下記の例では日本語化したため並びが変わってしまっています。


本家Discordでの出来事
最初の翻訳を日本語版非公式Discordにアップした後、そういえばと思い本家Discordを見に行くと、「internationalization」というスレッドを見つけたので見てみたところ20分ほど前にtakae hirayamaさんという方が日本語翻訳を終えたとデータをアップされていたところでした…。
実は本家の方で「internationalization」というスレッドが立っていることに気づいておらず、日本人が誰も気付いていなかったからこそ、非公式Discordの方に作者が来たのだとその時知りました。
hirayamaさんも翻訳をすると名乗りを上げていたわけでもなかったようで、こちらでも翻訳を進めていたことを伝え、良いところを現在の翻訳に反映する許可をいただけたので、無事に翻訳ファイルを作り直すことができました。
リリースまでの道のり
実際のPlasticityの画面で翻訳を確認できたのはリリース2日前で、正直公開まで時間がなさすぎでした。全てのメニューは多すぎてとても確認できてないですし、日本語がおかしいところも残っていると思います。
まぁ気付いた間違い(修正予定の備忘録として)や、なぜこんなふうに翻訳をしたのかは後日書いていこうと思います。

コメント